【感動をもう一度】名作タイタニックが2023年リマスターで蘇る、隠された裏話も解説!

ジェームズ・キャメロンがメガホンをとり、映画史に名を刻む大ヒットを記録したタイタニック(1997)がリリースから25周年を記念し、2023年に記念すべきリマスター版が世界的に公開されることが明らかに。

タイタニックといえば、日本でも興行収入262億円を記録し、洋画および実写映画としてトップに君臨し続けている不朽の名作。劇場公開後から時間が経った後も度々、金曜ロードショーで再放送されていることもあり、映画に馴染みがない方でも「タイタニック」を見たことがあるという方は多いのではないでしょうか?

当記事では、そんな世紀の大ヒット作のおさらい情報や裏話を解説します。

タイタニックリマスター版は2023年2月10日より全国の劇場で公開予定となっています。

【映画】タイタニックについておさらい

タイタニック号は1500人以上の乗員乗客を乗せ、アメリカに向けてイギリスの港を出航

公開日 1997年12月20日
監督 ジェームズ・キャメロン
脚本 ジェームズ・キャメロン
出演者 ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)
ローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)
キャルドン・ホックリー(ビリー・ゼイン)
ブロック・ロベット(ビル・パクストン)
Mrs.カルバート(グロリア・スチュアート)

監督を務めたのは、映画「ターミネーター」シリーズや「アバター」などの人気作を世に送り出したジェームズ・キャメロン
1998年にはアカデミー賞作品賞や監督賞を初めとする11部門を受賞し、セリーヌ・ディオンが歌った主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」もアカデミー歌曲賞を受賞しました。

また、ジャック役を演じたレオナルド・ディカプリオが、日本でレオ様と呼ばれるきっかけにもなり、ローズ役を演じたケイト・ウィンスレットがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた作品でもあります。

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豪華客船を突如襲った悲劇とは?

英国大型豪華客船タイタニック号

タイタニック号は当時世界最大の豪華客船。実はタイタニック号には姉妹船が存在。輸送船のオリンピック、病院船として運航されたブリタニックがある。

総トン数 46,328トン
全長 269.1 m
全幅 28.2 m
全高 10.5 m

今から100年以上前の1912年4月15日、「不沈」だったはずの巨大な豪華客船は、初めての船出でニューファンドランド島沖にて氷山に衝突して沈没してしまった。1500名以上もの乗客・乗員の命が失われ、犠牲者数が非常に多く、大規模な海難事故です。

航海当時、無数の氷山を確認しており「氷山を回避しながら航海」していたらしいですが、目視できない水面下でわずかに氷山と接触。その衝撃でタイタニック号の船体に穴が開いてしまった。
船首に最も近い区画には水がなだれ込み、その後タイタニックの運命は明らかだった。

氷山の一角という言葉があるように、航海中に水面下の氷山を発見するのは困難を極めます。つまり目に見える部分は全体の1割程度ほどだと言われています。
1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触してから翌日の未明にかけて沈没しました。
タイタニック号が沈没した場所は海事法上どの国の管轄にも属さない為に引き揚げが難しく、費用もとても掛かるようで未だ海底に沈んだままです。

規格外の撮影規模と製作費

今でこそ映画界の巨匠と知られるキャメロン監督ですが、タイタニック制作では事情が違ったようです。
当時、キャメロン監督には成功作が無く興行的には失敗する可能性が高いとされた。2億ドルを大きく超える予算は前例のないことであり、公開前からマスコミによる容赦ない批判が寄せられることになる。

撮影には2,000人ものエキストラが参加し、撮影場所には正確に複製されたレプリカのタイタニック号を使用。
その圧倒的なスケールが功を奏し、実写映画としてトップに君臨し続ける名作となりました。

前例のない海難事故、なぜ犠牲者が増えてしまったのか?

最新鋭の巨大客船を海底に引きずり込んだのは大量の海水だった

タイタニック号の海難事故を巡っては様々な憶測が言われていますが、多くの死者を出した理由として「救命ボートが不足」していました。
当時は救命ボートの設置義務はなく、景観を重視するあまりに救命ボードが乗客分用意されていませんでした。

「沈むことはない」という過信から、救命ボートの必要性は重視されなかったのかもしれませんね。また、緊急時を想定した避難訓練などの事前準備も不足していたのではないでしょうか?

結果的に、タイタニック号に乗船した2212名のうち生存できたのはわずか703名程で、人数分の救命ボートと正しい知識があればもっと多くの方の命が救えたと思うと残念でなりません。

当時は子どもや女性の救助を優先された

タイタニック号救命ボートを再現したレプリカ

作中の終盤では救命ボートに乗れる人は僅かでジャックはローズを優先して救命ボートに乗せました。
実際の事故でも「子どもや女性」の救助が優先され、少年が救命ボートに乗ろうとしたら、船員に見つかって放り出されたという話もあったほど。

女性とよほど小さい子でないと救命ボートに乗るのは困難でした。(その年頃の少年が女装をしてボートに乗り込んで助かった話も)。

海に浸かった人のほとんどが数分後に低体温症により亡くなり、 救助にあたった客船「カルパチア」が4月15日の9時15分に最後の1人を救い上げた時は、既に船の沈没から7時間が経過していました。

まとめ

以上が「【感動をもう一度】名作タイタニックが2023年リマスターで蘇る、隠された裏話も解説!」でした。

優先的に救助されたとはいえ、女性や子供の犠牲者もたくさん出てしまったのも事実。一方で、海上で航海する大規模な客船が損傷し、命の危険が目前に迫ったら、その恐怖は計り知れません。

未だ海底に沈むタイタニック号。現在は腐食が進みあと100年ほどでその姿が消えてしまうと言われています。

作中では2人の愛の深さを感じる名言ばかりで、前向きなジャックらしい言葉も印象的。世界中で愛されるのも納得の素晴らしい映画です。