冬はお家で過ごす時間が増える季節です。動画配信サービスを利用することで映画の名作などは何度見返しても楽しめるでしょう。
冬といえばクリスマスをテーマにした名作が多いですが、今回皆さんにご紹介するのは「エヴェレスト 神々の山嶺」という映画。
世界最高峰のヒマラヤ山脈であるエベレストを舞台にした作品です。
目次
エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)

(C)2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会
第11回柴田錬三郎賞を受賞した夢枕獏による小説「神々の山嶺」を「愛を乞うひと」などを手がけた平山秀幸監督が実写映画化。
1993年ヒマラヤ山脈を望むネパールの首都カトマンドゥ。日本のエベレスト遠征隊は2人の死者を出して失敗に終わった。カメラマンとして参加した深町誠(岡田准一)はカトマンドゥに残り、町の骨董屋で古いカメラを発見。
それはエベレスト初登頂にまつわる「謎を明らかにするものでは?」と直感する。
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「古いコダック製のカメラ」がきっかけで天才クライマー羽生を追っていくことに

1896年に発売された「ポケット・コダック」
古いカメラは、イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、1942年6月8日にエベレスト初登頂に成功したのか否かという、登山史上最大の謎を解く可能性を秘めたものだった。
古いカメラの過去を追う深町は、その過程で、かつて天才クライマーと呼ばれながらも、無謀で他人を顧みないやり方のために孤立してしまった伝説のアルピニスト・羽生丈二と出会う。
深町は羽生の過去を調べるうちに、羽生という男の生きざまにいつしか飲み込まれていく…というストーリーです。
イギリス登山家「ジョージ・マロリー」

wikipediaより引用 ジョージ・ハーバート・リー・マロリー
エベレスト初登頂を果たしたのはエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイの二人とされています。しかし、それよりも以前に山頂に立ったのではないかという人物がおり、それこそがジョージ・マロリーとアーヴィンのペアです。
なぜ正式な登頂記録が無いのかというと、1924年6月にエベレスト山頂を目指した彼らは8000m付近で遭難し消息を絶ったからです。
遭難したのがエベレスト登頂前なのか、それとも登頂を果たした後の下山中なのかいまだに分かっていません。
作中では、消息を絶ったマロリーのカメラをカトマンズで見つけたというのです。それに残っているフィルムを現像すれば歴史を変える事実が分かるかもしれない。
そして、深町はそのカメラを追っていくうちに、天才クライマー羽生という一人の男と巡り会います。
作中で登場する「エベレスト」とはどんな山なのか

ネパールとチベットの間に位置するヒマラヤ山脈にある、世界最高峰の山
標高は8848mを誇る、言わずと知れた世界一の高峰エベレスト。
場所はヒマラヤ山脈にあり、チベットとネパールに跨って位置しており、別名チョモランマという名称もあります。
登山ルートの開拓がされて半世紀以上が経ち、比較的安全なルートや登頂のためのノウハウが確立したことにより近年では登頂率は高くなっているとのこと。
もちろん決して簡単と言うわけではなく、入念な下準備と訓練が必要で、登頂の難しさも世界最高峰レベルです。
気が遠くなるほどの時間をかけてヒマラヤ、アルプス一帯が隆起しはじめ、エベレストを含む大陸が海から出現したのです。
エベレスト登頂のチャンスは年に数週間

エベレストでテントを張る登山者たち
エベレストに登頂できるチャンスは、1年のうち最長でも数週間と限られています。
なぜなら、それ以外の時期の大半は風速320km/h以上で吹き荒れるジェット気流が山頂付近で行く手を阻むからです。
このジェット気流が毎年5月と11月になると、エベレストの北側へ移動し、山頂付近は穏やかになるのです。
5月ではマイナス20℃、11月ではマイナス30℃と、5月は比較的穏やかな天候になります。そのため、ほとんどの登山が5月のわずかな間で行われます。
一方で、家庭用冷凍庫は約マイナス18℃とされており、5月の比較的穏やかな気候でも冷凍庫よりも寒い極寒になります。
標高8000mからデスゾーン

エベレストの頂上付近に存在するデスゾーン
デスゾーンでは平地と比較して酸素量が3分の1になるため、酸素ボンベが欠かせません。しかし、この酸素ボンベかなり重量がある関係で、運べる酸素量を制限しており、酸素濃度は海抜7,000m程度にしかならない。
このような過酷な環境下からデスゾーンと呼ばれるのです。
まとめ
以上が「【この冬おすすめ】エヴェレスト 神々の山嶺をご紹介」についてでした。
作中で舞台となるエベレストは私たちの想像を絶するような環境下です。
常に極寒で空気は薄く、天候は気まぐれ。晴れていたと思ったら急に真っ暗になり、ジェット機が通り過ぎるような吹雪がやってきます。
落石、雪崩など、実際にエベレストで撮影されているだけあってスケールが大きく、思わずエベレストにいるかのような感覚になります。音と映像から生み出される臨場感は映画ならではなので、ぜひ実際に体感して頂きたい作品となっています。