今回は高IQの天才が登場する映画作品をご紹介します。
IQが高いといえば天才というイメージがありますが、IQとはIntelligence Quotientの略で「知能指数」のこと。すなわち知能の高さを数字で表した知能検査の結果の表示方式のひとつなんですね。
IQは「精神年齢 ÷ 生活年齢 × 100」の式で算出され、一般の平均知能検査指数は100。この数が多ければ多いほど知能が高く、少なければその逆となります。
IQが120あれば「東大生の平均」とも言われ、人口上位2%のIQを有する人々による高IQ集団Mensa(メンサ)に入るにはIQ132以上が条件。
当記事では間違いなくIQ132以上はあるだろうと思われる、天才が登場する映画を紹介していきます。
※天才度はあくまでその映画を観て天才感を感じられるかの基準で選考しています。
天才が登場するノンフィクション映画
歴史に名を残した偉大な数学者や物理学者。彼らの人生は、生易しいものではありませんでした。
様々な苦悩があり、それに悩みながらも学問と向き合い、一生をかけた物語は必見です。
奇蹟がくれた数式

実在のインド人数学者ラマヌジャンと、彼を英ケンブリッジ大に招いたイギリス人教授の絆を見つめたドラマ。「チャッピー」のD・パテルやJ・アイアンズら、実力派が出演。
U-NEXTで視聴可能
1729 この数字を見てあなたは何を思い浮かべますか?
「奇蹟がくれた数学」は、実在したインドの数学者ラマヌジャンの物語。
彼は、インドの魔術師とも呼ばれるほど類まれなる才能を持っており、映画の中で何度も登場する分割数やタクシー数をはじめとする様々な定理を発見した偉大な数学者です。
才能をケンブリッジ大学のハーディー氏に買われたラマヌジャンは渡英しますが、そこからの生活は苦悩の連続。
数学に没頭するまま、結核にかかったラマヌジャンは32歳という若さでこの世を去ってしまうことに。
短命な人生でしたが、彼の残した功績は多く、ラマヌジャンが見出した定理の証明はつい最近まで研究されていました(ラマヌジャン予想)。
個人的には、大学で統計学を勉強していたこともあり、統計学の権威であるマハラノビスとラマヌジャンがケンブリッジ大学の同窓生であったことも驚きです。天才が苦悩に悩まれながらも数学に人生を捧げ生き抜く様は感動です。
ビューティフルマインド

実在の天才数学者ジョン・ナッシュの姿を描く、アカデミー作品賞ほか全3部門受賞作。米ソ冷戦を背景にしたサスペンスフルな展開で、単なる感動ものに終わっていない。
U-NEXTで視聴可能
宙を見ているだけじゃ何も生まれない
ビューティフル・マインドはナッシュ均衡(全てのプレイヤーが、一定のルールのもと、自分の利得が最大となる最適な戦略を選択し合っている状態)で有名なゲーム理論を発見した天才数学者ジョン・ナッシュの人生を描いた物語。彼は、ノーベル経済学賞を受賞したことでも有名で、ナッシュ均衡という名前は多くの人に馴染み深い名前でしょう。
ジョン・ナッシュを演じるのはラッセル・クロウ。頭の良さを買われ政府に追い込まれ、人生を崩壊させるまで至ってしまった男の悲観的な姿を上手く表現しています。
政府からの精神的なプレッシャーから数学への没入は度を超すようになり、ついには幻覚を見るようになってしまうことに。
ジョン・ナッシュの人生がどういう展開になっていくか必見です。
イミテーション・ゲーム

実在の天才数学者ジョン・ナッシュの姿を描く、アカデミー作品賞ほか全3部門受賞作。米ソ冷戦を背景にしたサスペンスフルな展開で、単なる感動ものに終わっていない。
U-NEXTで視聴可能
あなたが普通じゃないから、世界はとてつもなく良い場所になったのよ
第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号を解読するため奮闘したアラン・チューニングの物語。
アラン・チューリングは元々数学者であり、その頭脳を買われイギリス政府から暗号解読チームに配属されることに。上記で紹介したビューティフル・マインドのジョン・ナッシュと同じ境遇でもあります。
当時は数学者を軍内部に配属することで、他国の情報解析をしようと試みていたようです。チューリングは、その後様々な苦難を乗り越えてドイツ軍の暗号解読に成功することに。
実は、第2次世界大戦が終結に向かったのはアラン・チューリングの功績によるところが大きいとされているほど、その功績は偉大です。
また、現在では当たり前になったコンピュータもアラン・チューリングの功績が影響していると言われています。
こんなに素晴らしい頭脳を持った偉大な人間なのですが、当時は同性愛者という側面もあり、その影響から多くの迫害を受けました。偉大なアラン・チューリングの功績が正式に認められたのは、彼の死から数十年経ってからだったのです。