【新型コロナの流行を予言!?】現実と酷似する「アウトブレイク 感染拡大」という海外ドラマが話題

2019年末、東アジアで突如として発生し、瞬く間に世界へ拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、瞬く間に全世界で流行。現在でも収束することはなく、多くの感染者を生み出し戦後最悪の感染症となりつつあります。

パンデミックを扱ったドラマや映画はいくつかありますが、今作の世界で流行しているのは新型コロナウイルスの「CoVA(コヴァ)」。
ここまでなら現在の状況が判明してから制作されたと思うかもしれませんが、撮影は2019年に行われたというのだから驚きです。

「新型コロナと酷似」アウトブレイク 感染拡大はどんな作品か

U-NEXTでシーズン1(全10話)吹き替え・字幕あり

世界中に広がる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行直前、パンデミックをテーマにしたテレビシリーズがカナダで制作されました。
現在のコロナ禍をほぼ完璧に予言したかのようなその内容とスリリングな物語は一躍話題となり、本国での視聴率No1を記録。パンデミックが浮き彫りにする人間の弱さ、感染の恐怖、そして終息への希望を圧倒的なリアリティーで描いたドラマが「アウトブレイク-感染拡大-」。

ドラマの舞台はカナダ・ケベック州モントリオール
モントリオールはヌーベルフランスと呼ばれ、北米のパリとも称されています。

シーズン1は世界中で大きな話題となり、シーズン2の制作も決定

撮影は2019年8~11月に行われ、カナダでは2020年1~3月に放送。
現在のコロナ禍をほぼ完璧に予言したかのようなその内容とスリリングな物語はカナダ国内で一躍話題となり、ウイルスによるパンデミックが浮き彫りにする人間の弱さ、感染の恐怖、そして終息への希望を圧倒的なリアリティーで描いています。

今作はU-NEXTで視聴可能となっており、シーズン1が配信(全10話)されています。

多くの反響があったことからシーズン2の制作も決定。シーズン2については2021年に撮影予定とのこと。

中国で最初の感染者が発見されるよりも前だが、今の世界の現状を予言していたかのように入念な手洗いやマスク着用といったウイルス対策、ソーシャルディスタンスの提唱や、感染拡大に伴うマスク不足による転売問題、集団感染(クラスター)や院内感染の恐怖、誤情報に伴う人種差別など正確でリアルな描写の数々が目に飛び込んでくる。
上述したように本国では早くもシーズン2の製作が決定。続報を待ちましょう。

登場人物(キャスト)

  • アンヌ=マリー・ルクレール(ジュリー・ルブレトン)
    緊急衛生研究所の所長。感染症のスペシャリストで、感染予防のために日常生活にも気を配っている。チームと共に街を襲った危険なウイルスとの闘いに挑む。夫マルクが浮気していることに気付き、離婚を決意する。

 

  • マルク・ゴーティエ(ガブリエル・サブラン)
    アンヌ=マリーの夫。サン・アンドレ病院の医師。同僚医師クロエと不倫関係を続けている。発覚後は「彼女と別れる」と宣言してアンヌ=マリーとやり直すことを望むが、クロエとの関係は続けている。

 

  • サブリナ(ローランス・デシェーヌ)
    16才。アンヌ=マリーとマルクの娘。医学部を目指している。高校卒業を控えた大事な時期に両親の離婚問題が持ち上がり、不安を抱く。

アウトブレイク 感染拡大のあらすじについて

舞台は、総人口340万人を誇る、カナダ・ケベック州モントリオール。ある時、危険な未知のウイルスがイヌイットのホームレスたちのあいだで広がりを見せていた。
ウイルスに感染した人々は呼吸器系の疾患に苦しみ、重症化した患者は臓器に重度のダメージを受けて死亡していきます。
病にかかった人々は細菌性の肺炎に苦しみ、一部の患者は身体中の臓器にダメージを受けて死亡する。

謎の感染症に戦慄するなか、感染症のスペシャリストであり、緊急衛生研究所の所長であるアンヌ=マリー・ルクレール博士は、この非常事態に伝染性が高い未知のウイルスの存在にいち早く気づき、未知のウイルスの正体を掴もうと奔走する。

監督:ヤン・ラヌエット・チュルジョン
出演:ジュリー・ルブレトン、メリッサ・デゾルモー=プーラン、ガブリエル・サブラン、ギョーム・シール、ナンシー・サンダースほか
2020年/カナダ/フランス語/ウィルス・パニック/43分(全10話)/カラー
(c)Sphere Media 2016 inc.
公式サイト:http://www.transformer.co.jp/m/outbreak/
公式Twitter:@Outbreak_JP

未知のウイルスの存在に気が付き、その正体を掴もうと奔走

アンヌ=マリー・ルクレール博士 (ジュリー・ルブレトン): 緊急衛生研究所の所長

CoVA(コヴァ)と名付けられたウイルスは強い感染力を持ち、認可された抗ウイルス薬も効果がなく、治療は対症療法のみ
何も知らない感染者にとっては、重い風邪や季節性のインフルエンザのような感覚で考えてしまい、外出先や飲食店など人が密集する場所で、続々と集団感染(クラスター)を引き起こしてしまう。

この危機に対応するのが、政府医療研究機関・緊急衛生研究所の所長で感染症専門医のアンヌ=マリー・ルクレール。感染源を求めて調査を進める所員たちの姿は、まるでスパイ映画のエージェントのような感覚。
ウイルスという見えない敵を相手に、奔走する姿を通して描かれています。

パンデミック描写は、ケベック州の公衆衛生研究所にアドバイスを求めるなど、綿密なリサーチをしてリアリティを追求したとのこと。
実際に作中では「しっかりと手を洗う」「外出するときはマスクを装備」などリアルな描写で描かれています。
そのリアリティさから現代のコロナウイルスの状況を考えると恐ろしさもありますが、同時にウイルス予防に役立つヒントも得られるはず。

新型コロナが流行している今だからこそ、見てほしい作品

本作をリアルなものにしているのが、老若男女・国内外問わずに感染者が増え続けており、まさに現代社会で浮き彫りとなっている問題を描いている点です。

作中では、最初に確認された感染者が先住民族イヌイットのホームレスだったことから「イヌイット・ウイルス」という差別的な俗称がつけられてしまう。
この名称はSNSやメディアを通じて瞬く間に広まり、ホームレスへの差別を助長するだけでなく、「イヌイットに近づいていないから自分は安全」という恐ろしい誤解を招く事態に。
そうした誤解がウイルスによる感染者を多く生み出してしまう要因にもなってしまいます。

反響を受け、本国ではすでにシーズン2の制作も決定

また、全10話のシリーズだからこそ描ける人間ドラマも見どころです。主人公のマリーは、医師の夫マルクと娘のサブリナとの三人家族。そんなある日に突如として新型ウイルスの登場、そして夫のマルクと勤務先の救急医が不倫していることが発覚。
ショックを受けるマリーでしたが、感染者の治療にあたった救急医(夫の不倫相手)がウイルス感染してしまうことに。
仕事とプライベートは別と割り切りながら、人命を救うためにキャリアをかけた危険な賭けに出ることになります。

反響を受け、本国ではすでにシーズン2の制作も決定した本作。
コロナが猛威を奮っている現代だからこそ、コロナ禍を乗り切るために大切にするべきメッセージを届ける作品となるはずです。