2010年から公開されているウォーキング・デッドをはじめ、崩壊した世界や極限状態にある世界で生き残っていくサバイバル作品は人気のジャンル。
ときにはジャングルで、荒廃した都市などの舞台で繰り広げるサバイバルは、究極の人間ドラマと現実の世界とは異なる極限状態を体験することができます。
とくに海外は定番の作品ジャンルとなっており、動画配信サービスでも多く配信されています。
当記事ではそんな「極限状態を堪能できるサバイバル作品」を皆さんにご紹介します。
目次
レヴェナント: 蘇えりし者
極寒での壮絶サバイバルに絶句。自然光による美しい映像にも魅せられる
舞台は1823年のアメリカ北西部、極寒の大自然
時は1823年。毛皮で生計を立てるハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が、瀕死の重傷を負いながら、アメリカの広大な土地で旅を続ける物語。
主演のレオナルド・ディカプリオは本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞。サバイバルと復讐劇という内容に、狂気にも近い熱演が極限状態のサバイバルを生々しく伝えてくれます。
そして、サバイバルの舞台となるのは、過酷な大自然。さらに食料もわずかという状況下で自分の命を狙う集団も。
「こんな状態で生き残れるわけがない」と思ってしまうほど、極限状態が続きます。
冬の森、山脈、川、崖、空、吹雪という自然の世界は、白や灰色や黒という地味なモノトーンの色彩にどこか現実離れした描写になりますが、CGに頼らない荘厳な映像美は要注目です。

復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていく
レヴェナント: 蘇えりし者の見どころ
今作のテーマは何といっても「極寒」が舞台のサバイバル劇。寒さで肺が痛くなりそうなほど、極寒の地で主人公は生き残るべく極限のサバイバル劇を繰り広げます。
時には野生のクマと戦ったり、絶命した馬の体内で暖をとるなど、独特なサバイバル術はまさに衝撃の数々。
残酷で厳しくも美しく壮大な自然も堪能できる作品となっています。
この作品のテーマの一つはサバイバルですので、主人公が生き延びるための苦難が繰り返し描かれます。毛皮ハンターのチームは狩猟の旅を続けますが、先住民との争いは絶えず、未開拓の自然の脅威もあり、危険と隣り合わせの毎日。
たとえば食糧であったり、耐え難い寒さに対したりと生きることへの執着が画面越しに伝わってきます。
ウォーキング・デッド

ウォーカー=ゾンビに支配され、変わり果てた世界が舞台のサバイバル
ゾンビで溢れる世界で繰り広げられるサバイバル
ゾンビサバイバルという作品ジャンルを確立したウォーキング・デッド(略称はTWD)。2010年からアメリカで放送開始以降、世界的に人気を集める作品となりました。ベストセラーのアメコミ「The Walking Dead」を原作としています。
映像化の発案者で、本作品の監督を務めているフランク・ダラボンは、「ショーシャンの空に」や「グリーンマイル」などの名作を生んだ名匠と知られる映画監督。
ウォーキング・デッドの世界はウォーカーと呼ばれるゾンビで溢れる世界。ライフラインは無いに等しく、そんな厳しい世界で生存者たちは極限状態でのサバイバルを繰り広げることに。
安住な地を求める中でウォーカーに襲われて死んでしまったり、グループの人間関係で死んでしまったり、生存者たちの争いで死んでしまったり、次々に死が訪れます。

生存者たちがどのように協力してゾンビに対抗して生き残っていくかに注目
ウォーキング・デッドの見どころ
今作は海外をはじめ、日本国内でも絶大な人気を誇る人気海外ドラマの1つで、栄誉あるエミー賞の受賞やアメリカのケーブルテレビ史上「最高視聴率」の記録を何度も更新している大ヒット作品です。
ストーリー・登場人物・サバイバル術・ゾンビとの攻防など全てが高水準で構成されており、動画配信サービスでも度々ランキング入りするなど根強い人気を誇ります。
また、2010年からの放送で、長編シリーズとなっており、2022年現在でシーズン11まで放送・配信されています。
長いシーズンに渡って放送されてきた今作、連休のお供に視聴されてみてはいかがでしょうか?
今作は単なるゾンビVS人間の構図で描かれているわけではなく、「生存者たちがどのように協力してゾンビに対抗して生き残っていくか」「時には人間同時の争い、登場人物達の葛藤」などがしっかりと描かれおり、本作は人間ドラマのような特色が強く感じられます。
また、時には数十人、数百人と群れで行動するウォーカーですが、その1体ずつが非常にリアルで底知れぬ恐怖を醸し出しています。シーズン1のオープニングから、文明が崩壊した終末世界に一気に引き込まれますよ。
シーズン毎では大きな展開で話が進んでいくことがあるので、途中で見飽きることがなく、長編的な内容でありながら常に続きが気になるような作品になっています。
LOST(ロスト)

飛行機が太平洋上にある無人島に墜落、救助を待つも次第に食料や水は減っていき…
サバイバルに要素に加えてスリラー的な要素も感じられる作品
2004年から2010年にかけて放送され、社会現象にもなった人気海外ドラマLOST(ロスト)。サバイバル作品といえば必ず名前が挙がると言っていいほど人気があります。
初回放送からすでに10年以上が経過していますが、極限のサバイバル劇は今でも楽しめる作品となっています。
今作は南洋にある無人島に乗客を乗せた飛行機が墜落したことから物語が始まります。
乗客は僅か48人が生き残り、最初はすぐに救助隊が来るだろうと楽観視していましたが、いつまで待っても救助隊が来ることはなく、「いつ救助が来るんだ」という不安とストレスからわずかな物資をめぐって衝突が起き、生き残った人々は水と食料の確保のためにジャングルに向かうことに
夜になると「何かが起こる島」で「助け合い」と「裏切り」を繰り返しながら人々は島からの脱出を図るのですが…。
LOSTシリーズは全シーズン6で構成され、2010年に完結となりました。

様々な要素が凝縮され、壮大且つ緻密なエンターテイメントとして楽しめる作品
LOSTの見どころ
今作は無人島で生き残る単純なサバイバルという括りではなく、話が進んでいくことに舞台である無人島が多くの謎を秘めていることに、生存者達は気づきます。
さらに国籍も経歴もさまざまな生存者たちの、過去と秘密が少しずつ明かされ、多数の登場人物の人間模様を描いたヒューマンドラマとして楽しめる要素もあります。
LOSTではメインキャストがいても「全員が主人公」と呼べる作品で、登場人物一人一人に詳細なシナリオ設定が施されています。長編連続ドラマは視聴率が下がる傾向がありますが、LOSTは6年の間「ドラマ視聴率TOP10入り」を果たしたキングオブドラマでもあります。
「24 -TWENTY FOUR-」や「プリズンブレイク」をはじめ海外ドラマブームの火付け役となった作品であるのは言うまでもありません。気づいたらLOSTの世界にあなたも入り込んでいるでしょう。
当時は短期的な完結ドラマという構想であったみたいですが、放送開始後に一躍人気番組となり打ち切りではなくシーズン6まで続く人気海外ドラマに。サバイバル作品の名作でもありますので、気になった方は是非視聴してみてはいかがでしょうか?