過去半世紀の最も記憶に残るいくつかの映画で心温まるキャラクターを演じてきたことから、「アメリカのお父さん」として親しまれているトム・ハンクス(Tom Hanks)。
日本でも人気のハリウッドスターであるトム・ハンクスは高い演技力を武器に数々の名作に出演。出演した多くの作品は見ていて笑顔になれるものや、感動させられるものが多いです。
当記事ではそんな名優の若き日の弾ける姿から最近の重厚な演技まで、代表作を紹介していきます。
目次
アメリカが生んだ名優、トム・ハンクス(Tom Hanks)

40年以上さまざまな作品に出演してきたトム・ハンクス
昔のように「名前だけでお客を呼べる大スター」という存在が過去の物となりつつある中で、「カッコいい」「セクシー」「アクションのキレが素晴らしい」などと言った従来の「大スターの条件」に当てはまらなくとも、その卓越した演技力とチャーミングな人柄で世界を魅了し、今も昔も変わらずハリウッド屈指の「いい人」として輝き続ける大スターがいる。それが俳優トム・ハンクス。
しかし、名演技とは裏腹に彼の印象は普通のおじさんという感じです。そんな彼ですが、ハリウッドを代表する地位を築いているんです。
主演男優賞を受賞、ブレイクのきっかけに

フィラデルフィア(1993)エイズとゲイにまつわる偏見を法廷で覆してゆく物語
彼は俳優を志してからはマイナーな映画のシリーズものに出演し続けました。
その後、彼は「フィラデルフィア」という映画に出演することになります。
この映画は、エイズとゲイにまつわる世間の偏見を法廷で覆していくというストーリー。
主人公を演じるためにトムは17.5キロも減量、エイズとだけでなく、世間の偏見と闘う主人公を描いています。
今にも倒れそうなほど痩せ細った体で、不当な扱いを糾弾する魂の強さと尊厳を熱演。アカデミー賞をはじめ、ゴールデン・グローブ賞やベルリン国際映画祭などでも主演男優賞を受賞。名優への第一歩となった作品です。
下記ではトム・ハンクスの若き日の弾ける姿から最近の重厚な演技が光る作品まで、代表作を紹介していきます
ターミナル

トム・ハンクス名演技が光る人気作
・公開日:2004年6月18日
・監督:スティーヴン・スピルバーグ
・視聴可能なサービス:U-NEXTなど
・上映時間:129分
・出演者:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
クーデターによって祖国が消滅してしまったヨーロッパのクラコウジア人、ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、アメリカの空港にて足止めを余儀なくされる。その足止めの期間は数か月にもおよび……。
空港から出れなくなった男、心温まる物語
スティーヴン・スピルバーグ監督が「空港から出られなくなった男」にスポットをあてて描いた感動のヒューマン・ドラマ。主演にトム・ハンクスとキャサリン・ゼタ=ジョーンズという大スターの演技が、空港という限られた空間での人間関係に深みを加える。
実際に建設された空港内のセットには実際にテナントも入り、本物そっくりの精巧な出来がさらに作品の完成を高めています。
また、ビクターの一風変わった空港内サバイバル生活に笑い、個性豊かな空港スタッフに微笑んでしまいます。「恋愛・友情・笑い・感動」と盛り沢山の内容に満足すること間違いない作品です。
キャスト・アウェイ

無人島で4年間のサバイバル、トム・ハンクスのすさまじい役作りが圧巻
・公開日:2000年12月22日
・監督:ロバート・ゼメキス
・視聴可能なサービス:Huluなど
・上映時間:144分
・出演者:ヘレン・ハント
国際宅配便会社フェデックスのシステムエンジニアであるチャック・ノーランドは、突如として平穏な生活を奪われる。太平洋上で起きた飛行機事故に巻き込まれた彼は、奇跡的に命を取り留めたものの、絶海の孤島に取り残されてしまう。
トム・ハンクスの演技力と心理描写の巧みさが素晴らしい名作
無人島に一人置きざれるにされるという衝撃的な内容の今作。実在の世界的運送会社「FedEx」が登場しますが、今作品は完全なフィクションとなっています。
無人島で1人遭難した時、こんなに力強く生きることに執着できるだろうか?衣食住の心配が無い生活は当たり前のようですが、何気ない平凡な一日が1番幸せなのだと感じること間違いなし。
トムは主人公を演じるにあたって、体重をなんと20kg以上も増やしたのだそう。
その後、無人島でのシーンを撮影するまでに一年の撮影中断期間を設け、体重を元に戻して髪と髭を伸ばしに伸ばしたそうです。
「本当に同一人物?」と思ってしまうほどの変化、まさにトムの役者魂を感じられる一作となっています。
グリーンマイル

人間ドラマをきめ細かに練り込んだ感動作
・公開日:1999年12月10日
・監督:フランク・ダラボン
・視聴可能なサービス:
・上映時間:188分
・出演者:デヴィッド・モース
老人ホームに住むポールは、トーストを持って朝の散歩に出かけるのが日課だ。ある日古い映画を見たポールは、ある過去を思い出して涙が止まらなくなる。ポールを心配する友人のマーガレットに、ポールは自分の過去の打ち明け話を始める。
アカデミー賞で作品賞にも輝いた名作
人間の本質と罪にスポットを当てた作品。
無実だが殺人罪で死刑を待つ、不思議な力を持つジョンや、死刑囚に対しての扱いがひどいパーシーなど、相反する性質をもつ人間が起こす行動の数々。
そこに生まれる優しさや残忍さ、罪悪感など、様々な感情が入り乱れる内容となっている。
冤罪というテーマを幻想的にかつヒューマンドラマに仕上げた名作。渋さと茶目っ気のある演技のトム・ハンクスが、完全にハマり役になっています。